人生において「悩み」はつきものです。
「悩み」があるから苦しむのです。
苦しみにより心が病んでくると精神が不安定となり
自分に自信が持てなくなり正しい判断ができなくなります。
「悩み」の本質は他人との比較です。
他人に対していいように思えたり、悪いように思えたり
比較しているのは自分自身です。
人生は悩んでも悩まなくても結果は同じです。
であれば、「悩まない」で生きた方が楽であり幸せです。
私たちは幸せになるために生きてきました。
人を幸せにする喜びを手にする。それが人間学です。
色々な書籍を私も読んできましたが、概ね
「人と比べるな」「他人と比較するから悩む」
「自らが実践し自らの判断で人生を変えていく」
「他人を変えようとするな」「他人を変えることはできない」
「自分が変わる」「人は鏡、他人は自分の行動を映しているに過ぎない」「謙虚に自らが変われば、世の中の見え方も変わってくる」
「ライバルは存在しない、ライバルと思った時点でそれは競争相手であり、仲間としての認識がなくなってしまう」「ライバルは自分自身である」「自らが変わる。と考え方を変えればストレスがなくなる」
では他人をどうみればよいのかそれを教えてくれるのが人間学である。
去年入会しました倫理法人会で人間学の第一人者であります
棚沢青路先生のご講演を聴き感銘を受けましたので、
人間学の師と思い、学ばせて頂いております。
生まれた時にすでに役割は決まっている。
人は大きく大別すると、「人志向」「城志向」「大物志向」
に分けられます。もちろんそこからさらに細分化されおおよそ120に分類されますが、まずは主たる3つの柱の存在により世の中がまわっています。
「人志向」は新しい発想を生み出していくのが得意です。人志向は相手の満足を第一に考えます。人と競争することを好みません。信頼のある人を好みます。思いやりや気配り上手です。人志向はアイディアマンですから計画を立てる、アイディアを出す能力に長けています。
「城志向」は人志向の考えた新しい発想を具体化していくことが得意です。生産性や効率性を考えそれを商品開発したり販売することが生きがいです。自分の満足を優先しますので、自分の家など個の所有物を心地よい場所と感じます。周りに左右されません。自分は自分です。ライバルがいると燃えます。体を使う行動が得意です。
「大物志向」は城志向により具体化されたカタチを世に広めていくことが得意です。組織や会社を大きくしたり多角化することが得意です。天下を取る人物やその道の先生、専門家などにあこがれます。
ご自身も有名になりたい意思が強いので「すっごいですね」とお褒めの言葉に気持ちが高ぶります。
以上これだけ聴くとなんのことか分かりませんが、自分がどれに該当して、家族や従業員がどれに該当するのかが分かれば、その人の考え方が見えてきます。血がつながっているからといって一緒とも限りません。社長(院長や裁量権のある人)がこの人間学を把握してうまく社員の役割を割り振れば会社の規模に関わらず人で悩むことが少なくなります。悩みが少ないということは社員にも言えることで、おのずと会社が良い空気になりチームワークが必然とよくなり好循環が獲得しやすくなるでしょう。それは経営がうまくいくということに他なりません。
もちろん経営は人だけの問題とは限りませんが、縦社会が崩壊し、人手不足が深刻になっている今日において、職場が「愛」で包まれた空間(Loveビームと呼んでいます。)であれば人間関係で悩むことがなくなります。人は人財。財産です。それを実現するかどうかはトップの采配にかかっています。心を育てる。けっして目には見えない根の子の部分を育てる。根っこがどんどん地下深くに育ってきたらやがて木は大木となり立派な花を沢山咲かせてくれるでしょう。栄養素は社長の水やり(愛情)です。自分自身の心に余裕がなければ他人へ愛情を注ぐことはできません。
「心大きく」
人間学を学ぶには10年かかるそうですが、機会があれば、謙虚に学ばせて頂きたいと考えております。