デジタル歯科について
歯科界におかれましても、デジタル化は、ますます進んでおります。 すでに、電子カルテやエックス線などの画像は、 本院しかり、ほとんどの歯科医院様でもデジタルネットワークが構築されている事でしょう。 そして、次の段階として、CT(エックス線断層撮影装置)による3次元的な画像診断をして、より正確な診査・診断をすることです。 そして、もう一つ、コンピュターにより、設計した補綴物を、機会が削り出して、補綴物を作製するCAD/CAMです。
これぞデジタル革命
小臼歯部に対するCAD/CAM冠が保険適応になったことによって、高騰する金属を使わないという点、また、見た目の改善からも、患者様にとっても、歯科医院にとっても大変喜ばしいことと思っております。
現状では、小臼歯部と下顎の第一大臼歯にしか対応されていないのと、外注した場合、歯を削ってから型を取って、冠ができあがるまでに1週間以上納期がかかってしまうことや、ハイブリッドレジン冠という硬いプラスチックであるため、われることがあることが問題としてあります。
そこで、セラミック冠などの見た目の美しい冠を、歯の部位問わず、しかもブリッジまで作製できる器械が登場しました。
新しいCAD/CAM冠ミリングマシン
CAD/CAMとは患者様の口腔内を型取りしたものをスキャニングすると、そのデータをもとに歯を作ることができる器械です。
もちろん、口の中で直接削った歯を読み取って型を取らずに、歯を作ることにも対応しておりますし、
石膏模型から歯を作ることにも対応しております。歯が出来上がるまで、約20分、歯が出来上がるのを見るのも楽しいミリングマシンです。
CT
2次元でがわからななった情報が、3次元(3D)になると見えてくることが多々あります。それは、より正確に診断できることに繋がるのですが、それだけではありません。正確に診断できれば、治療もやりやすくなり、成功率が上がります
口の中には、数多くの血管や神経が走行しておりますが、これも3Dで確認することにより、治療時の安全性がまします。安全第一ですので、術者にとっても患者様にとっても非常に有益な情報です。
従って、現在では、
- 親知らずの抜歯の際の根と神経の位置関係の診断
- のう胞(うみ)の大きさおよび原因の診断
- 根管が複雑な難治性の根の治療の診断など保険治療においても活躍しております。
- インプラント治療の診断
- 矯正治療の診断
- Cad/Cam冠を作製する際のスキャニング(読み取り)
まで、自由診療においても、より安全に正確に治療をするための診断に活躍しております。
CAD/CAM冠
コンピューターで設計して、器械によるハイブリッドレジンブロックの削り出しにより、作製した、ハイブリッドレジン冠です。小臼歯に関しては、このハイブリッドレジン冠が保険適応となっております。
口腔内3D光学スキャナー
模型や口腔内をダイレクトに撮影可能な口腔内光学スキャナーです。正確で、精度の高いデジタルデータが取得できます。当院では主にCAD/CAM冠を作製する際に使用しております。