disease
歯周病治療について
歯周病(歯槽膿漏)の治療において、一番効果的なのは何なんだろうか? 歯科医院に通うたびに多くの時間を費やして歯石の除去やブラッシング指導をしているにもかかわらず歯ぐきが腫れたり、口臭がしたり、歯がグラグラ動いて硬いものが噛めなくなっていくのはなぜなんだろうか? 全身疾患とくに糖尿病や高血圧症との関係がクローズアップされるなかで、共に考えながら生活習慣に至るまで改善し、答えを導き出して、みなさまの苦痛、苦難が笑顔に変わるように治療していきます。
歯に何らかの症状がでたら
いずれもサイレントキラーと呼ばれ、痛くもかゆくもなく、特に生活に支障をきたすことがない状態で少しずつ病状が進行していき、症状が突如現れ、合併症を引き起こします。>歯周病は慢性疾患です。慢性疾患と言えば、代表的な身近なものに糖尿病や高血圧症があります。いずれもサイレントキラーと呼ばれ、痛くもかゆくもなく、特に生活に支障をきたすことがない状態で少しずつ病状が進行していき、症状が突如現れ、合併症を引き起こします。
糖尿病の合併症の場合は、目が見えなくなったり、腎不全になり血液透析が必要になり、何でもなかった生活から一転、とても不自由な生活を強いられるようになります。 高血圧症の合併症の場合は、血栓による心筋梗塞や脳梗塞、脳内血管が破れて脳出血と直ちに命の危険にさらされるようになります。 糖尿病にしても高血圧症にしても、人体の免疫機能が著しく低下していきますので、その結果、歯や歯ぐきなどの健康状態にも変化が認められるようになります。 高血圧症の治療薬の中には副作用として歯ぐきが腫れてしまうお薬もあります。
では、歯周病の進行における末路とは?皆様もすでにご存じかと思いますが、歯がグラグラになって歯を抜かなければならない状態に陥ることです。 その過程において、一時的に歯ぐきが腫れて膿が出たり、口臭がしたり、硬いものが食べれなくなったりします。放置しておいても2~3日で治るため、問題ないと自己判断しがちです。前述しましたように、慢性疾患は、症状がほとんどない状態で病状が進行していきます。 何らかの症状が出たときは体の警告サインですので、見逃さず、治療に来院して頂ければと思います。
歯周病診断
歯周ポケット診査 / エックス線診 / 口腔内診査。
エックス線を撮影すると、口の中を見ただけではわからなかった情報を得ることができます。歯周病検査においても、必要な情報が詰まっております。
骨が吸収しているかどうかを読み取ることができる
歯に小豆大の付着物
これは歯石ですが、口の中をみても歯茎にかくれて、見つけられないことがよくあります。歯茎の中にありますので、縁下歯石とよばれておりますが、歯周病が進行している患者様では、根の先端くらいにまでくっついていることがあります。
この歯石のついているところをよくみると、付随して、骨の吸収が起こっていることがわかります。そう、歯石をとらないで放置していると、骨が溶けてなくなってしまうのです。そうなると、歯を支えている骨が少なくなるので歯が動いてしまうのです。初期の段階で歯石を取り除いておけば、骨の吸収も起こらないのですが、この歯周病厄介なのは、歯が痛いやしみるなどの自覚症状がないまたは歯茎が腫れていても数日で腫れがおさまり治った気になるため、長期間放置されている場合が多いのです。
腫れるというのは、体が発する危険信号ですので、症状を自覚した際には、その後すぐおさまったとしても、歯科医院で検診を受けられることをお勧めします。
以上のことから、歯周病を診断する際には、歯周ポケット診査で、ポケットの深くなっているところはないかどうかを確認するとともに、エックス線診査により、肉眼で確認できないところをみて、口の中の情報を正確に判断することが治療前に必要でしょう。
歯周炎
歯石を放置しておくと、歯肉が腫れて来ます。ただし、痛みや、シミなどの症状がほとんどない事が多いので、放置される場合が多いのです。
細菌をやっつけるために、白血球などの免疫細胞が戦いを挑んでいきます。体が健康なときは優勢に戦っているのですが、体調を崩したりして、細菌が優位になると、次第に、後退していきます。そうすると歯茎の奥深くにも歯石がつき始めます。歯茎の中は細菌にとって非常にいごごちの良い場所でしかも強烈な毒素をもった細菌が潜んでおります。細菌をやっつけるために、白血球などの免疫細胞が戦いを挑んでいきます。体が健康なときは優勢に戦っているのですが、体調を崩したりして、細菌が優位になると、次第に、後退していきます。
その結果、膿がでて(細菌や免疫細胞の死骸)歯茎が腫れます。さらには、骨が溶かされていくのです。
歯周炎が進行すると
腫れたり、膿がでたりしても、体調がよくなり、数日で症状がなくなる場合もあります。従って、治った気になって放置することが多いのですが、痛みや腫れは、体の発する危険信号ですので、それを見逃していいはずはありません。 歯周炎はどんどん進行してしまいます。 行きつく先は、歯がグラグラになって、歯を抜かなければならない状態になってしまいます。 歯は神様から与えられた、食べるために必要な体の組織です。一度失ってしまうと再生してきません。 そうなる前に、治療をしておきたいものですね。
歯石
歯石といのは、食べ物残りかすと細菌がくっついて石ころみたいに固くなって、歯にくっつき、歯磨きではどうにも取れなくなってしまっている、厄介者であります。 この歯石には何億個もの細菌が潜んでいるいわば細菌の巣です。 従って、放置しておくと、細菌の発する毒素により歯茎に悪さをし始めます。
歯周病と深く関係している病気
歯周病は歯周病菌がわんさか繁殖しているのが原因で起こってしまうことがわかったと思います。口は、食べ物しかり、体内への入り口であります。従って、細菌も当然のことながら、体内へ入ってしまいます。あるいは血液を介して、血液は心臓から全身へ循環していますので、血液の中に細菌が入ると、全身へ移動してしまうことは容易に想像つくことでしょう。
- 糖尿病
- 肥満
- 心臓病(狭心症や心筋梗塞)
- 脳卒中(脳梗塞など)
- 肺炎
専用歯ブラシによるブラッシング指導
根歯科医院に行くと、歯磨きの指導をしてもらった経験が誰しもあると思われます。 毎日しなければならない歯磨き、折角なら歯周炎の予防ないしは虫歯の予防を効率よくして頂きたいものです。 残念ながら、歯ブラシだけですべての汚れを取ることは難しいでしょう。そこでデンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフト歯ブラシなどの清掃補助器具を使用して頂き効率性を上げて頂ければと考えております。
歯周外科手術
目的はブラッシングしやすい口腔内環境をつくるために、歯周ポケットの深さを改善することにあります。 症例によっては、骨の移植を行い天然歯の骨欠損を改善し、危うく抜歯しなければならない歯を保存する。 外科処置をすることによって歯肉が退縮(下がる)するために歯がしみるようになるが、口腔内を衛生的に保つ方が歯の保存からすると効果的です。 ただし、全身疾患や体調等により、外科処置を行えない場合もあります。
生活習慣の改善
規則正しい生活をしていますか? 休肝日をつくって、身体をいたわっていますか? カロリーを抑えて、またバランスの良い食事をとっていますか? 健康に留意し、適度な運動をしていますか? 一つひとつ、改善点を見つけていくと体調の変化に気が付くものです。
歯周病と深く関係している病気
根歯科医院に行くと、歯磨きの指導をしてもらった経験が誰しもあると思われます。 毎日しなければならない歯磨き、折角なら歯周炎の予防ないしは虫歯の予防を効率よくして頂きたいものです。 残念ながら、歯ブラシだけですべての汚れを取ることは難しいでしょう。そこでデンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフト歯ブラシなどの清掃補助器具を使用して頂き効率性を上げて頂ければと考えております。
歯周病と深く関係している病気
長続きしないのが人のサガです。それは私にも大いに当てはまりますが、 治療が終了したら、できるだけ再治療はしたくないものです。 ましてや、平均寿命が80歳以上である今日においては食べる楽しみは永続したいものです。 そのためにも、ぜひ定期的に歯科医院へ来院して頂いて、プロフェッショナルケアをうけてすっきりして帰って頂ければと思います。 3ヶ月あるいは半年に1回受けて頂く方が再治療や歯を失う原因をつくるより、コスト的にも気持ち的にも満足して頂けるはずです。